准教授 高野先生の恋人

「なんだか少し疲れてるみたいだからさ」

「私・・・」

「大丈夫、顔に落書きしようなんて思ってないよ」

「もうっ、そんな心配してません」

彼は“待つ”ということに、とても長けた人だと思う。

「毛布、洗い立てなんだ。きっとすごく気持ちいいよ」

彼のうちの毛布は、アクリルではなく、おうちでも洗濯しやすい綿毛布。

「じゃあ、ちょっと寝ちゃおうかな」

「そうしなよ。僕はちょっと仕事あるし」

彼の優しさは、ふんわりと軽やかで、だけど、大きくって温かい。

まるで乾燥機でふわふわに仕上げられた洗い立てのこの毛布みたいに。


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