恐怖 DUSTER
「え~と。里美の事はどこまで話したっけ?」
麻美の言葉に千恵が答えた。
「私と里美の心が繋がったというところまでよ」
「あっ!そうね。千恵と里美が繋がったとこまでね」
・・・あの人って・・・?
弥生は麻美に聞きたかったが、後で話すという麻美の言葉にしたがってその思いを打ち消した。
「千恵がね、自分が入れ替わるまでの間、ずっと里美の心に語り続けていてくれたおかげで、眠り続けたまま閉じ込められて悪夢を見続けていた里美の心が開かれ始めたのよ」
「開かれ始めた?」
「そう、自分を責めて罪の意識の悪夢を見続けていた里美が、千恵の言葉に少しずつ反応して意識を取り戻していったのよ」
「眠りから覚めたの?」
「眠りからは覚める事は無かったけど、罪の意識の悪夢を解放する事ができるようになったのよ」
「悪夢の解放?」
「そう、眠ったまま閉じ込められていた里美が悪夢を見ることが減った分、入れ替わった里美が悪夢を見るようになっていたのよ」
弥生は麻美の言葉で里美の入れ替わりのきっかけが理解できた。
「そうか!その悪夢が、前の里美の恐怖になって入れ替わる事ができたのね?」
弥生の言葉に、その場にいる全員が沈んだ表情でいた。
「えっ、違うの?」
「弥生の言ってる事は、ほとんどあってるんだけど・・・」
その時、千恵の背中に隠れていた里美が前に出て話し始めた。
「私ね、入れ替わるのはそんなに難しくなかったんだけど、入れ替わっても眠り続けていたのよ」
「入れ替わったのに眠り続けていたの?」
「私、怖かったの・・・外の世界に出るのが・・・」
そう言ったまま、里美は打ちひしがれたように沈黙した。
「ほら、弥生も入れ替わったばかりの時は、意識を失っていたでしょ?」
麻美の唐突な質問に戸惑う弥生。
「えっ?」
弥生は、入れ替わった時の記憶を呼び起こした。
・・・あの時は、前の私に麻美が名前を呼ばせた瞬間、意識を失ってしまい気がついたら外の世界に出ていた・・・
麻美の言葉に千恵が答えた。
「私と里美の心が繋がったというところまでよ」
「あっ!そうね。千恵と里美が繋がったとこまでね」
・・・あの人って・・・?
弥生は麻美に聞きたかったが、後で話すという麻美の言葉にしたがってその思いを打ち消した。
「千恵がね、自分が入れ替わるまでの間、ずっと里美の心に語り続けていてくれたおかげで、眠り続けたまま閉じ込められて悪夢を見続けていた里美の心が開かれ始めたのよ」
「開かれ始めた?」
「そう、自分を責めて罪の意識の悪夢を見続けていた里美が、千恵の言葉に少しずつ反応して意識を取り戻していったのよ」
「眠りから覚めたの?」
「眠りからは覚める事は無かったけど、罪の意識の悪夢を解放する事ができるようになったのよ」
「悪夢の解放?」
「そう、眠ったまま閉じ込められていた里美が悪夢を見ることが減った分、入れ替わった里美が悪夢を見るようになっていたのよ」
弥生は麻美の言葉で里美の入れ替わりのきっかけが理解できた。
「そうか!その悪夢が、前の里美の恐怖になって入れ替わる事ができたのね?」
弥生の言葉に、その場にいる全員が沈んだ表情でいた。
「えっ、違うの?」
「弥生の言ってる事は、ほとんどあってるんだけど・・・」
その時、千恵の背中に隠れていた里美が前に出て話し始めた。
「私ね、入れ替わるのはそんなに難しくなかったんだけど、入れ替わっても眠り続けていたのよ」
「入れ替わったのに眠り続けていたの?」
「私、怖かったの・・・外の世界に出るのが・・・」
そう言ったまま、里美は打ちひしがれたように沈黙した。
「ほら、弥生も入れ替わったばかりの時は、意識を失っていたでしょ?」
麻美の唐突な質問に戸惑う弥生。
「えっ?」
弥生は、入れ替わった時の記憶を呼び起こした。
・・・あの時は、前の私に麻美が名前を呼ばせた瞬間、意識を失ってしまい気がついたら外の世界に出ていた・・・