恐怖 DUSTER
「二人とも、やめて!」



「お願いだから、こんな時に喧嘩なんてしないで!」



恵子が泣きながら麻美と裕子に言った。



「今は、弥生を助けるのが一番でしょ!お願いだから弥生を助ける事だけ考えて!」




恵子の泣きながらの訴えに、裕子の怒りも薄れていく。




「ごめん恵子!そうだよね。今は弥生を助けるのが一番だよね!」




裕子は再び、恐怖で泣き叫んでいる弥生に向かって女の名前を言っていく。





恵子も、続けて弥生に向かって女の名前を言い始める。





麻美は、そんな二人と弥生を、ただ見つめているだけであった。





そして、弥生の背中で徐々に人の姿に形づいていく何かを、麻美は見つめていた・・・




麻美は、心の中でつぶやいた。




・・・もう、頭と胴体は形になっている・・・




・・・やっぱり、間に合わない・・・間に合わないよ、弥生・・・















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