恐怖 DUSTER
麻美は、弥生の手を握り締め嬉しそうに言った。


「やっと出会えた・・・あの時の弥生に・・・」


麻美の目から溢れる涙が弥生への想いの強さを表している。



その時、麻美たちに向かって声がかけられた。



「おーぃ!麻美、弥生がまたどうかしたのー?」



裕子と恵子が、麻美たちの方へ駆け寄ってくる。



麻美は、弥生いから手を離し裕子と恵子たちに背を向け涙を拭った。



恵子は弥生を心配するように言った。



「弥生、大丈夫?またなんか変?」



「えっ?・・・大丈夫よ。ありがとう恵子」


裕子も心配そうに弥生の顔を見つめ言った。



「本当に?本当に大丈夫・・・?」


「恵子も裕子も心配しないで、私はもう大丈夫だから!」



弥生の力強い返答に、不安になっていた恵子と裕子も安堵した。



「ほら、早く行かないとお店込んじゃうぞ!」



裕子に背中を押されて麻美と弥生は歩き出す。



「ほら、早く早くってば!」



恵子にせかされるように手を引かれる弥生。


「ねぇ、恵子に裕子。私、弥生に大切な話しがあるの。だから先にお店に行っててくれる?」


「えぇぇー!」


恵子は、不満を主張するような声をだした。


「お願い!とても大切な話しなの・・・」



麻美は、恵子と裕子に懇願するような表情を見せ願った・・・
< 57 / 190 >

この作品をシェア

pagetop