〈実話〉亡き父へ~ごめん。そして、有難う~
車から降りると、父の元へ急いだ。

病室の前まで来ると父方のおじちゃんや、おばちゃん達もいた…。

その光景を目の当たりにすると、いくらバカな私でも意味が分かった。

もう意識の無い父。
私は、横たわった父に駆け寄って、手を握った。

もう、どれ位触れて無かっただろう…。
ゴツゴツと骨ばった手。

父を見るだけで、涙が止まらなくて、

声にならなかった。
やがて、心拍数が0になった…。


「ピーーーーッ」


機械音が狭い病室に響いた。

「お父さん…?」

頭が真っ白になった

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