海に花、空に指先、地に霞



「本当にいい天気だね」

「…ん。天鳥、なんか…ヘンじゃなかった?」

「…そう?彼の寝起きはあんな感じだよ。昨日遅くまでテレビ見てたみたいだし」

「…そうなんだ」

「沙杏ちゃんも朝弱いでしょ」

「……ん~、まあ…」

「夜、ちゃんと眠れてる?」

「……うん、寝てる」

「…今日は大人しいね。もしかして、緊張してるとか?」

ひょいッと捩るように、腰を折り曲げて、顔を覗き込まれた。

「ち、…違っ…!」

「カワイイね、今日の恰好。似合ってる」

「…や、…やめて!…そうゆうの…ほ、本当に慣れてないの!」

確かに…服は迷いに迷ったけど!
ストレートにそう言われると、どうしていいのか分からない。

真っ赤になって、顔を背ける。

凪世が面白そうに、クスクス笑った。

「そうゆうときはね、素直にありがとうって、言っておけばいいんだよ。…行こ」

手を…指を絡められて、軽く引っ張られる。
突然に手を繋がれて、ますます、真っ赤になって。


相変わらず、翻弄されまくっていた。



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