〜花魁〜


しばらくして、2人が帰って行き、1人になった部屋で色々と思い出していた。


空のこと

花のこと



見渡した、この部屋には…空との思い出なんか一つもなくて

花との思い出が沢山詰まっていて

住み慣れた我が家が、心なしか切なげに見えるのは…きっと、気のせいなんかじゃない。






ゆっくりと明るみを帯びて行く空―…

夕焼けよりも、朝焼けの方が好き。

だって、空気が綺麗やし、これから…今から、始まる1日に

期待をしてしまうから。



そんな1日に、空がいてくれたら…



この期に及んで、そんな事を思う俺を…君は笑うかな?

しつこい!!って言うかな?

[はよ、シスコン卒業しろっ]って、またメールして来てよ欲しいんだよ。




『空…、』



昨日は、ありがとう。

今日も1日、ヨロシクな?



そこから見ててよ…。

てか、ちゃんと見てろよ?

俺の生き様をさ。笑






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