Cherish



あれからもう1ヶ月がたった。



裕太とあの子はあの後すぐ付き合い始めた。



私は相変わらず裕太が好きで、
一緒にいる2人を見るたびに胸が締め付けられる








「久しぶり、好きな人とどう?」

そう笑顔で話かけてくる裕太。

「裕太達みたいにうまくいかないよ(笑)」

「お前素直じゃないからな(笑)ちゃんと自分の気持ちに素直になれよ!お前なら絶対上手くいくから」



そんなこと言わないで、

私が好きなのは裕太なの、

上手くいくなんてありえない

素直になったって……

裕太はあの子だけでしょう?





素直になれなんて馬鹿げてる。





私は自分の気持ち押し殺して

「ありがとう!頑張るね」

なんて偽りの笑顔を裕太に向けた。




< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop