メモリー
「そう…なんだ…。」



短い返事をして私はベッドに横になった



少し…落ち着こう…






「ハル…今日は…帰るわね…また明日来るから検査頑張ってね…。」




暗い面持ちでそう言われコハク君たちは病室を後にした…



「うん…。」



本当は一人がすごく嫌だった…



でもワガママ言える立場じゃないことくらい充分理解してる…



「寂しい…。」



誰も居ない病室で呟いて布団にうずくまった
< 11 / 19 >

この作品をシェア

pagetop