メモリー
「待ってください!!」


帰ろうとするあなたに必死に呼びかけた…



「どうかしたのか?」



少し不安そうに私を見ながら近づくあなた…




「今朝は…すみませんでした…。あっ…えっと…ありがとうございました…。」




聞き取れないくらい小さな声で言った




「あぁ…いいんだよ、気にすんな。」



そう優しく微笑む君と離れたくないって思った…



こういうのを本能って言うのかな…




「じゃあ…またな…。」


「なんで…ですか…傍に居て…くれないんですか…?」



そう言うあなたを必死に引き留めた




その言葉を口にした後、何てとんでもないことを言ってしまったんだろう…と後悔した




「あっ…ごめんなさいっ、何でもないです、迷惑ですよね…いきなり…。ごめんなさいっ!」
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