さうす・りばてぃー
　こうして見ると、三人とも着ている服はまったく違うが、それぞれ自分に何が合うかをよく考えてるんだな、というのがわかる。

　俺などは店に行ってそのとき気に入った服を買うだけだが、女の子はいろいろ考えるのだろう。

　女性服は確かに男性服より着こなしが難しく、合う服と合わない服がはっきり分かれるような気がする。

　たとえば、キャミソールを見由に着せても、１００％似合わないだろう。

　ところが同じキャミソールでも、星空が着ると似合いそうな気がする――まあ、まだ奴には色気不足かもしれないが――。

　女性服は奥が深い。

　また、後ろからだと、みんなの足の長さがよくわかる。

　女性陣でその長い順に並べると、星空、穂波、見由の順になる。

　もっとも、これには身長の差が入るので、一概に長いほうがスタイルがいいとはいえまい。

　見由なんかは、足の長さが達也の半分くらいしかないのではないだろうか。

　ちょっと想像を働かせてみる。

　達也が身長１８６センチだから、足の長さが単純計算でだいたい９０センチくらい。

　見由の場合は身長１４６センチだから、単純に計算するとだいたい６５センチくらいだろうか。

　さすがに半分というのは言い過ぎのようだ。

　しかし、一歩の歩幅が大きく違うのは間違いあるまい。

　失礼千万な想像を後ろで働かせるのは楽しいものがある。

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