君に許しのキスを

―side洋平

いつの間にかまた、眠りに落ちていたようだった。

俺が目を覚ますと、周と、もう一人の女子高生は、既に起きていたようで、部屋にはコーヒーの香りが漂っていた。


辺りを見回そうと、首を上げた。
すると、驚くほど近くに、少女の顔があったことに気付いた。
『凜』という名の、あの少女だ。


穏やかに、柔らかく、寝息をたてている。



この顔からは、昨夜の暴挙は想像もできない。
ただの幼い少女だ。



この子を、あんな行動に走らせたのは、一体何なのだろう。
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