潔癖彼女ノ憂鬱
「季夜ちゃん!!」


 杏子は叫んだ。
 だけどその声は生徒会室に入っていった二人には届かなかった。

…ハァ、ハァ

(どうしよう…何で生徒会室なんかに…)

 本来、生徒会室がある棟には一般生徒は入れない特別な場所。

 杏子は既に生徒会室の前まで来てしまっていた。

(見付かったら、大変な事になるのかな…)

ノックして入るべきなのか、このまま生徒会長に任せるべきなのか…

(えぇい、ままよっ)

 考えていても埒が明かないと、意を決した杏子は生徒会室のドアを叩いた。


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