キッズ・バトル~君と過ごした夏~
「沢……田…君?」

「お兄ちゃん、歌恋の事好きなの?」

幹太より、遥かに大きい沢田君を見上げた。

「ん~、そうかなぁ?」

「歌恋、お兄ちゃんが好きだってさ。」
ニコリと笑った幹太が、あたしを見た。
「俺、嫌いじゃないから。妄想好きで、何にでも一生懸命な木村の事。」

これは……夢?

あたしは、夢を見てるの?

それとも…妄想?

「木村、俺と付き合ってくれないかなぁ?ダメ?」

「あっ…あたしも…沢田君の事…好き…です…。」

言えた。

ずっと、ずっと言いたくても、言えなかった言葉…。

『好き』


その、たった一言がずっと、言えなかったんだ…。


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