僕の記憶が消えていく

『何折ってるの?』


『ツル。』


テーブルには色とりどりの大きな鶴が数羽折られていた。


『お兄ちゃんにあげるの。』


『もしかして千羽鶴?』


『うん。』


『メイ、ありがとね。でも千羽折らないといけないからこんな大きな折り紙だとひとつ折るのも大変よ。』


メイは折りかけていた手が止まった。


『そんなに作れない。』


ぼそっと呟きメイはリビングから消えた。


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