先生、私が変えてあげる♪
丁寧な口調でそう言うと、旭さんは優しく笑った。
「ないですよ」
「じゃあ、僕からお聞きしてもいいでしょうか?」
「どうぞ。なんなりと」
「ここまで口を出すことではないのですが・・・。蒼井さんのご両親との関係は・・・?」
「私の兄が、実凪の父親でしてね?それで、兄の上にももう一人、姉がいるんですが。近くで駄菓子屋を営んでいるんですよ」
ああ、さっきの駄菓子屋のおば・・・お姉さん。
「そうなんですか・・・」
「ええ。実凪の両親二人とも、交通事故で亡くなりましてね。私の夫の暴力は、実凪が来るちょっと前から、もう始まっていたんですよ・・・」
「・・・なのに、引き取ったんですか?」
「ええ。本当は、姉が引き取る予定だったんです、」