先生、私が変えてあげる♪
旭家に近づくと、もっとガソリンの臭いが増した。
「・・・これ、中入ってもいいのか?」
「いいでしょー。一応、俺たち正義のヒーローだもんっ♪」
「あのなぁ・・・、」
『正義のヒーロー』ねぇ・・・。
まぁ、まず。
俺たちがヒーローでいいのかっつー話だ。
お助けマンで十分十分。
「あっ、どうもッス!!」
そんな口調で出てきたのは、さっきの新人刑事さん。
「あ、ども・・・」
「傷の方、大丈夫ですか?」
「はぁ・・・まぁ」
やっぱり、どこかで見た顔だ。