とおりゃんせ2~日村令子の場合~
「あなた・・・まだ間に合うわよ」
言葉を放ったのは 令子という女性だった
「わ・・わたしに言ったの?わたしに?!!」
由里は 令子に話しかけた
「そう あなたの事」
絶望の中にいた由里の心に
希望の光が差した瞬間だった
「どうしたらいいの?
私…そっちに行きたいの
この〝ついたて〟が邪魔をして
そっちに行けないの!!」
由里は工事現場によくある
黄色と黒のしましまでデザインされたついたてを指さした
その時 由里にしがみついていた男の子が
更に強く由里の足に抱きついた
「おねえちゃんは返さないよ・・・
おねえちゃんにはお札を納めてもらって
ボクといっしょに『あっち』に連れて行ってもらうんだ」
「判ってるわよ!あんたも一緒に
この人に助けてもらおうよ!」
由里は足下の子供に目を向けた
どうやらまだ由里の足は上半身と繋がって地面に伸びているのが確認できた
・・が次の瞬間…由里はギョッとした
言葉を放ったのは 令子という女性だった
「わ・・わたしに言ったの?わたしに?!!」
由里は 令子に話しかけた
「そう あなたの事」
絶望の中にいた由里の心に
希望の光が差した瞬間だった
「どうしたらいいの?
私…そっちに行きたいの
この〝ついたて〟が邪魔をして
そっちに行けないの!!」
由里は工事現場によくある
黄色と黒のしましまでデザインされたついたてを指さした
その時 由里にしがみついていた男の子が
更に強く由里の足に抱きついた
「おねえちゃんは返さないよ・・・
おねえちゃんにはお札を納めてもらって
ボクといっしょに『あっち』に連れて行ってもらうんだ」
「判ってるわよ!あんたも一緒に
この人に助けてもらおうよ!」
由里は足下の子供に目を向けた
どうやらまだ由里の足は上半身と繋がって地面に伸びているのが確認できた
・・が次の瞬間…由里はギョッとした