とおりゃんせ2~日村令子の場合~
「ふん… いずれにしても
オマエたちのやっている事など
無意味だ
この地球上に『人間』がいる限り
オレたちとオマエたちが
理解し合い 融合するなど・・・
決してない
人間とは弱く愚かだ
その人間に『強さ』を求めてどうなる
苦しむだけだ
『弱さ』を受け入れてやる事が
人間の最も求めている事だ」
「いいえ いずれあなたにも解る日がくる…
弱く愚かな人間に秘められた
彼らの『強さ』に気付いた時こそ
『生きる』という事の
本当の意味を知るのだと・・・」
そう言うと令子は
さきほどバックから取り出して広げた紙を地面に置き
読み出した