とおりゃんせ2~日村令子の場合~
『水子御供養』
紗英の見せたお守りには そう刺繍してあった
由里はハッとした
紗英は由里と同じテニス部であると同時に 由里の無二の親友だった
妊娠したと分かった時 自分1人では押し潰されそうな苦しみを 紗英にだけは打ち明ける事が出来た
紗英もその時の由里の苦しみを 一緒になって泣いてくれた
紗英がいたから手術の恐怖も乗り越えられた
子供が出来た事実を子供の父親に当たる先輩に告げると 突然音信不通になった
その悲しみも・・・紗英が全部話しを聞いてくれ相談にのってくれた
紗英がいてくれたから…
紗英が先輩の家の前で待ち伏せしてくれたから…
手術の費用だけは先輩が出してくれる所にまでこぎつけた
そして今はまたこうして
手術を経験した由里以上に 由里と子供の事を思い お守りを手にしてくれている
「紗英・・・・」
由里は 紗英に対し何とも言えない感情があふれ出てきた
しかしそれを上手く表現する術も分からず とにかく込み上げてくる涙をそのまま流すしかなかった
「こういう事…ちゃんとしてた方がいいんだって
だったら早く渡した方がいいかな…って思って・・・」
紗英も涙ぐんでいた
「うん・・・うん・・・紗英の言うとおりだよ・・・
ありがとう・・・やっぱり・・・紗英のおかげだよ・・・
わたしが・・・戻ってこれたの・・・」
由里がそう言い終えると 紗英はニッコリ笑った
そして持っていたお守りを そっと由里の枕の下に潜りこませた
「私のお陰じゃないよ・・・金子さんのお陰だよ・・・」
由里は再度『金子さん』という名前を聞き その男性の事が気になっていたのを思い出した
紗英の見せたお守りには そう刺繍してあった
由里はハッとした
紗英は由里と同じテニス部であると同時に 由里の無二の親友だった
妊娠したと分かった時 自分1人では押し潰されそうな苦しみを 紗英にだけは打ち明ける事が出来た
紗英もその時の由里の苦しみを 一緒になって泣いてくれた
紗英がいたから手術の恐怖も乗り越えられた
子供が出来た事実を子供の父親に当たる先輩に告げると 突然音信不通になった
その悲しみも・・・紗英が全部話しを聞いてくれ相談にのってくれた
紗英がいてくれたから…
紗英が先輩の家の前で待ち伏せしてくれたから…
手術の費用だけは先輩が出してくれる所にまでこぎつけた
そして今はまたこうして
手術を経験した由里以上に 由里と子供の事を思い お守りを手にしてくれている
「紗英・・・・」
由里は 紗英に対し何とも言えない感情があふれ出てきた
しかしそれを上手く表現する術も分からず とにかく込み上げてくる涙をそのまま流すしかなかった
「こういう事…ちゃんとしてた方がいいんだって
だったら早く渡した方がいいかな…って思って・・・」
紗英も涙ぐんでいた
「うん・・・うん・・・紗英の言うとおりだよ・・・
ありがとう・・・やっぱり・・・紗英のおかげだよ・・・
わたしが・・・戻ってこれたの・・・」
由里がそう言い終えると 紗英はニッコリ笑った
そして持っていたお守りを そっと由里の枕の下に潜りこませた
「私のお陰じゃないよ・・・金子さんのお陰だよ・・・」
由里は再度『金子さん』という名前を聞き その男性の事が気になっていたのを思い出した