そこから先は
「でもさ」



あたしはさっきとは全く違う、落ち着いた声で言った。



男は顔を上げてあたしの目を見た気がする。



もちろんあたしはこの時も目をつむっている。



「でもさ、どうしてうちに電話したの?


あたしと一緒にいたいって思ってくれてたんだったら、電話なんてしないでただ監禁してればよかったのに。


そうすればきっとずっと一緒にいられたよ」




あたしがそう言うと、この男特有の優しい気持ちが伝わってきた。



空気に触れることなく、直接あたしの中に入り込んでくる……
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