そこから先は
         *



開いたドアの先を見て驚き、駆はその場に立ち尽くした。



駆の担任教師と小春が向き合って床に座っていたからだ。



駆の担任は小春の手を握り、小春は思い切り目をつむっている。



状況が把握出来ない。



逆探知成功後、駆は刑事にくっついてすぐにここに来たのだが、まさかこんな光景を見ることになるとは……



完全に予想外だ。



「どういうことだ」



駆は他の誰にも聞こえないくらいの声でつぶやいた。



刑事たちも一瞬驚きはしたが、さすがに立ち尽くすという事はなかった。



すぐに突入し、担任の両脇をつかんで逃げられないようにした。



だが駆の見る限り、担任に逃げる意志は全くないようだ。



「ちょっと待って」



小春が叫んだ。



目をつむっているはずなのに、今ここで何が起きているのかわかっているようだ。



なんだというのだ……
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