そこから先は
振り向くと、呆れた笑いを浮かべながら駆が立っていた。



着崩したスーツのポケットに両手を突っ込み、タバコをくわえている。



「あんた、そんな所で何やってんの?」



あたしがそんな質問を投げかけている間に、早くも人だかりが出来始めた。



女子生徒はもちろん、女教師たちも集まってきている。



あんたは芸能人かい。



人だかりの中の駆はニコニコしながらテキトーに振り切り、あたしの前に立った。



「ちょっと話あってさ」


「別に家でよくない?」


「寄りたい所があるんだよ」



駆はあたしの手をひっぱり、無理矢理車に乗せた。



単車はずいふん前に卒業したらしい。



ちなみに、車の免許はちゃんと持っている。



「どこ行くの?」


「まぁいいから」



あくまで言わないつもりらしい。
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