そこから先は
あたしたちが下におりると、駆の周りには小さく人だかりが出来ていた。



人数はあまり多くないのにやたらと騒がしい。



アンリは少しムッとしている。


駆はその人だかりの中でしきりに携帯番号やらを聞かれているが、やんわりと断っていた。



「駆」



あたしが呼ぶと、そこにいた全員がこちらを向いた。



アンリは対抗意識をメラメラと燃やしている。



お前ら、こえーよ。



駆は単車をゆっくりと前進させ、こちらに近づいてきた。
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