そこから先は
分かっていながら確認の為に聞いているのだろう。



駆はやはり自分で判断することではないと思い、刑事の顔を見た。



すると、今度は首を縦に振っている。



駆同様に、刑事も電話の向こうのこの頭のいい男を信用したのだろう。



「小春は…誘拐されたんです」



駆はさっきよりも小さい声でそう言った。



「やっぱりそうでしたか…」



思った通り、この男はわかっていたようだ。



「犯人からの身代金要求の連絡はあったんですか?」


「はい。一度だけ連絡がありました。3000万用意しろと」


「3000万…受け渡しの日時と場所は?」


「それが…わからないんです」


「わからない?」


「はい。金額しか言ってこなかったので…」



駆と岡部は黙り込んでしまった。
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