そこから先は
どう答えればいいのか迷っているのだろうか…



もしかして、帰すつもりないのか?



まぁ、それならそれで別にいいんだけど。



「帰れるよ」



男はそう言ってあたしの頭をポンポンと叩いた。



「いつ?」



あたしが聞くと、今まであたしの後ろにいた男が前に移動してきた。



「帰りたいか?」



男はあたしの真正面に座っているようだ。



そんな質問をされたら、そりゃあそうだろ!と思うのが普通だろうけど、あたしはそう思わない。



「別に…どっちでもいい」



本当はまだここにいたいと思っているのに、言えなかった…



「そうか。だったらもう少しここにいてもらうよ」



男はもう一度あたしの頭をポンポンと叩いた。
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