そこから先は
        *



最初は警察の人間がたくさんいたのに、今この家にいる刑事はたったの2人になってしまっている。口ひげの刑事と痩せた背の高い刑事だ。



「いくらなんでも遅すぎる」



痩せた刑事がつぶやいた。



しかし、この男はまだこの誘拐事件に対しての関心を失っていないし、人質を助けようという意欲も残っている。



口ひげの方にはそのどちらもすでに全くなくなっていた。



ただひたすらタバコを吸いながら、無関心そうに逆探知の装置をにらみつけているだけだった。



口ひげがタバコを灰皿でもみ消し、次のタバコに火をつけようとした瞬間に電話が鳴った…
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