そこから先は
「もしもし」



駆が言った。



すでに受話器を取るのは駆の役目になっている。



「3000万は用意出来たか」



この声を聞いて、刑事2人と両親は慌てて耳をすませた。



「あぁ」



この3000万は自分たちの貯金と、親戚からの借金でなんとか用意したものだ。



新聞紙などでかさまししたりせずに、全て本物である。



小春の命に比べれば安いものだ。



「よし。受け渡しの場所と日時はまた連絡する」



また一方的に電話が切れてしまった。
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