そこから先は
アンリは小さい子供に戻ってしまったかのようだった。



普段のアンリとは別人のようだ。



よほど小春の事を心配しているのだろう。



「そうだな…きっと助けてくれるよ」



岡部はそう言って、アンリの頭にフワリと手を置いた。



まるで子供をあやしているかのようだ。



それに安心したのか、アンリは目をつむり、少しだけ口元を緩めた。



そして、自分の両手を組み合わせ天に向かって祈り始めた。



小春が戻ってくるまでの間、この子は延々と祈り続けるのだろう…



岡部はアンリを見ながらそう思い、自分もアンリと同じようにして祈った。
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