嘘と嘘で始まる
「慎也にそう言われたから、ずっと言えなかったのに。奏と別れても、本当の事」

「うん…ごめん」

そう言うと、私の腰を引き寄せながら唇を寄せてくる慎也。
私も同じように近付いて、今までの分を取り戻すかのような甘くて深いキスを繰り返す。
今日からの3連休。
ずっとこのままベッドの中で過ごしていたい。

切なくて苦しくて、逃げたくてもできなかった時間を、いつか笑って話せるように。

もう、絶対に。

「慎也…もう嘘は嫌だよ」

「ん…」

キスの合間に交わす言葉を、ちゃんと理解できてるのか……。

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