先生の秘密は恋の予感
万由美と別れるには、佳奈実が言ったように、万由美の浮気現場を押さえるしかない。



万由美を尾行するしかないな。



だが、一人ではきつい。



やっぱ頼めるのは佳奈実しかいない。


でも、俺は佳奈実にキスしちゃったんだよな。



大丈夫かな俺。



大丈夫じゃねぇ。



こんな事で悩むまえに、カレーパン買いに行かなきゃ。



俺は昼休み、購買へカレーパンを買う為に走った。



なんだこの列は。



「本城先生並ばないと駄目だから。」



嘘、こんなにいたらカレーパン買えないだろ。




あ、俺のはるか先にいる背の高い男見っけ。



大輔もカレーパン買うのか。



俺は大輔に近づいた。



「大輔、佳奈実のカレーパン頼む。」



「俺はそのつもりで早くから並んでるんだよ。佳奈実に聞いたら、カレーパンとチーズパンがほしいだと。宗平は販売機でイチゴミルク買っといて。」



イチゴミルク?



「イチゴミルクも佳奈実用だ。」


だよな。


大の大人がイチゴミルクはない。


佳奈実は好きな物が本当にお子様で笑える。














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