先生の秘密は恋の予感
俺は販売機でイチゴミルクとコーヒーを二本買った。



大輔が大きな袋を抱えている。



「大輔、パンいくつ買ったんだよ。」


買いすぎだろが。



「これは宗平ファンの子からおまえにだよ。宗平がカレーパンほしくて並んでたから、みんながくれた訳。やっぱり宗平は人気ものだな。」



はぁ、ため息が出た。



「モテる男は辛いな。」



「自分で言うかアホ。あ、佳奈実が来た。」



佳奈実、それだけに体が反応した。



「佳奈実、ここじゃまずいから美術準備室に行こうか?」



二人にしたくない俺は。



「佳奈実、俺も行くよ。」



楽しそうに話す二人の後をついて行った。



佳奈実は袋一杯のパンに大喜び。


そんな姿も愛しい。


俺は本当に重傷だ。


まさか、本気で生徒を好きになるだなんて。


あり得ない。


あり得ないと思ってたことが起きてしまった。












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