しなやかな腕の祈り
真面目に相槌を打ちながら
隆弘はあたしの話を聞いていた。
相変わらず後部席からは
あたしと仲良くしたいのか
やいやい五月蝿く男たちが
何か言っていた。
「多嘉穂がいいなら、それでいいっしょ」
聞くだけ聞いて、隆弘は
一言で話を終わらせた。
隆弘はそうだ。
適当に話を振って
適当に終わらせる。
これぐらいやりやすい男もいないだろうと
素直に思う程に。
「…ちょっ!!!
それより…この糞隆弘!!!!
お前失恋したからって
いきなり仕事辞めんなよ!!!」
あたしはそう言って、久しぶりに
隆弘の肩を小突いた。
「絵里ちゃんの事は…もう忘れた」
隆弘はまた、苦笑いを浮かべた。
この短期間で忘れられる訳がないのに
忘れたと言い張る隆弘の横顔は
何だかとても白けていた。
「それならそれで…
電話ぐらい取れ馬鹿やろう」
そう言うと、隆弘は笑った。
啓太と別れた後に、偶然隆弘に再会して
途中で拾ってもらったにしても
あたしは相当軽い女だ。
隆弘はあたしの話を聞いていた。
相変わらず後部席からは
あたしと仲良くしたいのか
やいやい五月蝿く男たちが
何か言っていた。
「多嘉穂がいいなら、それでいいっしょ」
聞くだけ聞いて、隆弘は
一言で話を終わらせた。
隆弘はそうだ。
適当に話を振って
適当に終わらせる。
これぐらいやりやすい男もいないだろうと
素直に思う程に。
「…ちょっ!!!
それより…この糞隆弘!!!!
お前失恋したからって
いきなり仕事辞めんなよ!!!」
あたしはそう言って、久しぶりに
隆弘の肩を小突いた。
「絵里ちゃんの事は…もう忘れた」
隆弘はまた、苦笑いを浮かべた。
この短期間で忘れられる訳がないのに
忘れたと言い張る隆弘の横顔は
何だかとても白けていた。
「それならそれで…
電話ぐらい取れ馬鹿やろう」
そう言うと、隆弘は笑った。
啓太と別れた後に、偶然隆弘に再会して
途中で拾ってもらったにしても
あたしは相当軽い女だ。