しなやかな腕の祈り
「さっきの血まみれの人ってさ…西竜会の笠谷さんじゃね??」
笠谷??
あたしはその子たちのほうに向き直って、笠谷という男に間違いないかを問いただした。
「笠谷っていうん!?あの人!!!教えて、下の名前は!!!!???」
「えぇ??笠谷さんの下の名前って…確か…」
「龍真やったよな」
時間は完全に止まった。
笠谷龍真
お父さんの名前。
居ても立ってもいられずに、もう遅いとは分かっていても…
お父さんだと思われる人の走っていった方向にあたしも走り出した。
さっきの一万円札を握り締めて、靴を脱ぎ捨てて息を切らせながら。
「待てよクソ親父!!!」
喧騒を掻き分けながら、あたしは走った。
違ったなら違ったで別に構わない。
とりあえず確認しなきゃいけない。
だけど、あのヤクザの集団はもうどこにも見当たらなかった。
笠谷??
あたしはその子たちのほうに向き直って、笠谷という男に間違いないかを問いただした。
「笠谷っていうん!?あの人!!!教えて、下の名前は!!!!???」
「えぇ??笠谷さんの下の名前って…確か…」
「龍真やったよな」
時間は完全に止まった。
笠谷龍真
お父さんの名前。
居ても立ってもいられずに、もう遅いとは分かっていても…
お父さんだと思われる人の走っていった方向にあたしも走り出した。
さっきの一万円札を握り締めて、靴を脱ぎ捨てて息を切らせながら。
「待てよクソ親父!!!」
喧騒を掻き分けながら、あたしは走った。
違ったなら違ったで別に構わない。
とりあえず確認しなきゃいけない。
だけど、あのヤクザの集団はもうどこにも見当たらなかった。