36.8℃の微熱。
 
「えぇぇーっ!! じゃああたし、先生のことが好きなワケ!?」

「なんであたしに聞くの!? 好きだから告白したんじゃないの!?」

「・・・・エッ?」

「エッ? じゃなくて!はぁぁ、もう〜、何なの一体・・・・」


マジですか、もう一度言うけど、ホントのホントにマジですか。

そんなぁ・・・・。

嘘だよ〜。

だってあたし、何度となく思ってきたはずだよ、あんな俺様魔王なんか大っ嫌いだって。

なんでそれが“好き”になっちゃうワケ!? 普通に考えて、まずありえないんですけどっ!!


あーもう、やだやだやだ!

寒くもないのに鳥肌モンだよ!


全身をゾワゾワと撫で上げてくる寒気に、必死で体をさする。

あたしとしたことが・・・・。

まさかまさかの展開に、体中のどの機能もフリーザ・・・・じゃなかった、フリーズ状態だ。


「茜ちゃん、ちょっと」

「へぃ〜・・・・?」


すると、呆れた声のユカ様がため息混じりあたしを呼んだ。

それに力なく応えながらユカ様のほうに顔を向けると・・・・。
 

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