36.8℃の微熱。
 
で。

そんな一人ツッコミをしていたおかげで、あたしはすっかり眠るタイミングを逃してしまった。

枕元で充電していた携帯を開くと時刻は午前4時、だいぶアホなことをしていた自分が悲しいやら腹立たしいやら・・・・。


「麦茶、あったかな」


でもとりあえず、喉も渇いていたし、気分を変えるためにも一杯ひっかけることによう。

・・・・お酒じゃないけど。

そうしてあたしは、ユカ様を踏んづけないように気をつけながら部屋を出て、一階に下りた。


一階では、お座敷スペースでマリアンヌさんと先生が眠っていた。

テーブルや座布団を端っこに片付け、そのスペースの両端に、なんとも両極端な寝方をして。

心配を通り越してかわいそうに思うくらい、ホントに両極端だ。


まずマリアンヌさんは、その体格に似合う大きなイビキ。

大の字になって、ネグリジェもはだけて・・・・その隙間からパンツがのぞいている。

対照的に先生は、布団を頭からかぶって防音対策に徹していて。

マリアンヌさんに背を向けて、大きな体をくるんと丸めていた。
 

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