36.8℃の微熱。

告白された!?

 
翌日。

いつもは教室でユカ様を待つあたしだけど、今日は違う。

のろけ話を聞きたくて、先生の癖を話したくて、校門の前で今か今かと姿が見えるのを待っていた。

すると───・・。


「キャーッ!! 茜ちゃ〜んっ!!」

「・・・・あっ!! ユカ様〜っ!!」


ユカ様が遠くからキラキラオーラを振りまきながら走ってきて・・・・あたしも駆け寄って、ガシッ!!

熱い抱擁をした。


「あたしを待っててくれたの?」

「もちろんじゃん!いっぱいのろけたいでしょ〜!? 聞かせてよ、サトルさんとの馴れ初め♪」

「うんっ!!」


今朝はかつてないほどの素晴らしい目覚めで、お母さんやお兄ちゃんからウザがられるくらいのハイテンションだったけど。

それよりもユカ様はずっとずっとテンションが高くて、顔がふにゃふにゃと緩みっぱなし。

そんなユカ様を見ていると、あたしまで顔が緩んできちゃって。


「あのね、サトルがねっ──!」

「うんっ!」


幸せそうに話すユカ様に、幸せのおすそ分けをしてもらった気分。
 

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