BeautyBoy☆*。・甘い囁き
あれからあたしは走って、なんとか入学式に間に合った。
教室に入ると、なんか女の子達が集まっている。
かまわずあたしは自分の席についた。
「原沢さんだよね?」
前の席の子が振り返ってきた。
すごく可愛い女の子だ。
ショートカットの髪に、茶色の子犬みたいな瞳。
「あたし、波打華(なみうちはな)。華って呼んで」
「うん☆あたしは原沢幸海。あたしのことも幸海って呼んで」
華とあたしは初日ですごく仲良くなった。
華は、あたしの名前が珍しくって、すぐ覚えたらしい。