最後の恋はアナタの隣で
春樹さんが何か勘づいてても、「気分が悪かった」と言えば怪しまれないだろうと思ってたのに、そんな嘘はやっぱり通用しなかった。


本当の事を話すべきか迷って暫く挙動不審に目を泳がせてたけど、どうせ隠しきれないと早々に観念した私は、リンと喧嘩した経緯を素直に春樹さんに話し始めた。


途中で口を挟む事もなく黙って聞いてくれていた春樹さんは、


「今時の女の子は怖いな」

私が全部話終えるとそう言って、楽しそうにクスクス笑った。


「怖い……って、何が怖いの?」

「友達に向かって“遊ばれてる”なんて、例え事実でも普通はハッキリ言えないもんだろ」

「え!? 事実なの!? 遊びなの!?」

「は!? 違う違う! 今のは例えばの話だよ」

「あ……ごめん……」
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