最後の恋はアナタの隣で
だけど、“風紀”を破ってクビになったらどうしようって、そう思うとどうしても躊躇してしまう。


私は家でも職場でも春樹さんと一緒にいたいから。

春樹さんと四六時中一緒にいたいって、そう思ってるから。


だからお店の関係者には誰にも――…


「言いたくない」

キッパリとそう言い切ると、春樹さんは小さく溜息をついた。


春樹さんの横顔には思いなしか暗い色が浮かんでて、面倒臭い奴だと思われてしまったかもしれないと思い、気まずくなった私は目を伏せた。


――でもすぐに。


「……まぁ、店で知り合ったって言ってもどっちみち“遊ばれてる”って言われただろうから、その友達には言わなくて正解だったかもな」

その言葉に反応して、春樹さんに視線を戻した。
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