億万色Love
「お前ってさ…、ほんとつくづくバカだよな」
「!?」
「お前が今までどう想ってたかなんて俺には関係ないことだ。まして、これからのことなんてもっと俺には関係ない」
そう言うと、陽介くんは私から離れ、再び椅子に座った
"俺には関係ない"か……
確かに、"今まで"は関係なかったかもしれないけど
"これから"は少しは関係あるでしょ
これから、いつまでかは分からないけど隣同士、家族同士で関わっていく仲なんだからさ
でも………ああ言われることぐらい最初から分かってたよ
どこまでもブッキラボウな陽介くんってことは、もう承知のもと
だから、いい
自分の気持ちだけ言えたら
これでいい。
「これ、私が持ってても意味ないから返すよ」
机の上に一万円の入った封筒を置いた
陽介くんは一瞬私の顔を見たあと、封筒を手に取り中をみた
そして、ため息をはいて私に封筒を突き出した
「お前なぁ……意味もなにも、最初からこのお金に意味なんかない。これは俺の分のタクシー代。だからお前が持っとくのが普通なの」
そう言って、ヒラヒラと揺れる封筒をズンズン突き出してきた
少しイライラした様子に見える陽介くんに私は戸惑った
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