億万色Love
まぁ……嫌な気にはならない
好意を寄せられてる気持ちって不愉快ではないよね
亮のやり方に問題があるだけで……
「あの子さぁ他の子と比べると可愛い方だよね」
「なんだよ急に……」
「いや別に」
可愛い方だよね、って
なぜ上目線?
人の判断できるほど、自分の顔に自信があるわけじゃないのに…
しかし、少しは協力しなきゃ
「可愛いか…?俺はナナの方が」
「あ、授業終わった」
「…………」
ざわつきだした教室内
亮の何か言いたそうな顔を当たり前のようにかわした
「亮くん♪」
「…おぉ」
私が席を立とうとした時、矢島華子が亮のもとへ駆け寄ってきた
「凜ちゃん、おはよー!」
「え…?…あ、おはよう…」
凜ちゃん…?!
矢島華子は満面の笑みで私に話し掛ける
そして、
「え…ナナ知り合いだったの?」
予想通り、亮から驚きの顔が現れた
亮に愛想笑いを見せた
「そうなの。私たち友達なんだ♪ね!」
「う、うん」
なんだ………
作戦実行しちゃうんだ…
てっきり、友達作戦はなくなったのかと……
「へぇ。ナナが友達つくるとはねぇ」
やっぱり不思議がってる
普段、人との関わりをなるべく避けて生活している私
それを知っている亮に、やっぱりこの作戦は嘘々しい…?
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