億万色Love



まぁ……嫌な気にはならない

好意を寄せられてる気持ちって不愉快ではないよね

亮のやり方に問題があるだけで……


「あの子さぁ他の子と比べると可愛い方だよね」

「なんだよ急に……」

「いや別に」


可愛い方だよね、って

なぜ上目線?


人の判断できるほど、自分の顔に自信があるわけじゃないのに…


しかし、少しは協力しなきゃ

「可愛いか…?俺はナナの方が」

「あ、授業終わった」

「…………」


ざわつきだした教室内

亮の何か言いたそうな顔を当たり前のようにかわした


「亮くん♪」

「…おぉ」

私が席を立とうとした時、矢島華子が亮のもとへ駆け寄ってきた


「凜ちゃん、おはよー!」

「え…?…あ、おはよう…」


凜ちゃん…?!

矢島華子は満面の笑みで私に話し掛ける

そして、


「え…ナナ知り合いだったの?」


予想通り、亮から驚きの顔が現れた

亮に愛想笑いを見せた

「そうなの。私たち友達なんだ♪ね!」

「う、うん」


なんだ………

作戦実行しちゃうんだ…

てっきり、友達作戦はなくなったのかと……


「へぇ。ナナが友達つくるとはねぇ」

やっぱり不思議がってる


普段、人との関わりをなるべく避けて生活している私

それを知っている亮に、やっぱりこの作戦は嘘々しい…?




< 126 / 179 >

この作品をシェア

pagetop