億万色Love




香留の目は輝きに満ちていた


そこだよ……?

なかなか頑固な香留は私の話なんて信じてくれない…?



「"開かず間"が開いてたんでしょ?開いてたってことは、やっぱり誰かが使ってるってことじゃん!ナナが見に行った時には姿がなかっただけで、確かに誰かがいたんだよ!絶対陽介くん!!」


「いや……だから"開かずの間"自体が嘘なんじゃ…?もともと鍵もかかってないような部屋だったんじゃないの?」

「嘘じゃないよ。今まで何人もの人がその部屋に行って確認してるんだもん。いつも鍵がかかってて、部屋が開いてたときはないって。それに、耳をすませば中から物音が聞こえてきた、って人もいるらしいし。」

「へぇ…」

「だからナナは奇跡を見たの!その時には陽介くんがいたんだよ!♪」

「………(汗)」


そんな熱くならなくても……

あきらかに圧倒されてる私


少々、香留から離れようと体が勝手に後ろへと動く



確かに、あの部屋は開いてた


みんなが言うとおり、あの部屋が本当に"開かずの間"なのだとすれば、私が行った時には誰かが使ってた最中か、もしくは使ったあとの閉め忘れ…?

だとしても、その使用者が陽介くんだとは限らないような…


こういうのは信じがたい性格なんです私


「行こっ!」

「ぅえ?!」




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