億万色Love



この状況に、三人組の女の子たちと亮は目を丸くする


「あれ、陽介くんどこ?」

「も、もぉ行っちゃった…よ…」


それより早くどいて…!


「なんだぁ…」


香留が離れた瞬間、私は咳ばらいをしながら胸を押さえた


「陽介って誰?そんな有名なの?」


亮はみんなが見る外を見渡しながら聞いてきた


「有名もなにも知らないのは亮ぐらいじゃん。この大学の王子様なんだから!」


なぜか自慢げにそう言った香留に、亮は


「王子様!?ハッ…笑わすなよ、なんだよ王子様って!(笑)」

堂々と笑って馬鹿にする


「笑うな!!!アンタに……」


…っと危ない!また始まる前に私は香留の腕を引っ張り耳元で囁いた


「ちょっと香留。どうするの?陽介くん帰ったから今日は行く意味ないよね」

「あ…そうだ。どうしよ」


〜♪〜♪〜♪〜


その時、亮の携帯が鳴った

「はい」

少し礼儀が正しい亮の喋り方


相手はきっと


「分かった。じゃあ今日はそっちに帰るよ。はい、じゃあまた後で」

「家の人?」

「うん。今日、親戚らが集まるホームパーティーがあるから実家に来いって」

「「……ホームパーティー…」」




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