億万色Love
―― 香留side ――
「亮っぽくないよね……」
その言葉に真剣になるナナ
空気だけで分かるようになった私は、もう走り続けていた
私はいつも亮を見てる
そして亮はいつも単純
嬉しかったらアホぐらい笑うし
顔はデレデレしちゃってバカみたい
悲しい時はガキみたいにイジけるし
拗ねて、こっちが大人にならないと処置できない
亮は自分に正直というか、ただ子供のような気もするけど…
思ったことは"言う" "やる"の行動主義者
後悔を知らない亮の性格を羨ましく思う時は多々ある
そんな亮を私とナナは最初、変な目で見ていた
ナナに告白してきた時は唖然だったけど、こっちが距離を引いても、あまりにも引かない亮の態度にいつしか私とナナは友人として心を許しいた
亮がナナに恋して6年
亮の中はナナでいっぱい
ナナを愛しい目で見つめてる亮
ナナにだけ優しくて、ナナにだけて特別に接する亮
どこまでもナナ一筋で想い通す亮
いつでもナナだらけの亮
そんな亮を
私は6年間、見てきた
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