億万色Love




母さんが私の分の食事を用意する


食卓には誰も座ってなかった



「もうみんな食べたの?」

「うん。はい、どうぞ〜」

「ありがと。いただきます」



出されたカレーライスを一口食べたところで、母さんが私の向かいの席に座わり話し掛けてきた


「今日、津上くん来てたでしょ。会えた?」

「え…あぁ、うん。」

「夕方、買い物から帰ると知らない車が停まってて不思議に思ったら、中から津上くんが出てきてね。"お久しぶりです"って丁寧に挨拶されちゃって。」

「…そぉなんだ。母さんにまで…」

「いい子よねぇ津上くん。優しそうだし、凜のこと大切に思ってくれてるみたいだし?」

「やめてよ母さん。亮とは…」

「分かってるわよ。でも、引っ越し先を教えてなかったみたいだけど、一応凜にとって数少ない友達なんだから心配かけさせちゃダメよ?」


「………うん、わかってる」

「ならいいんだけど。どう?美味しい?」

「美味しい。」



私………

亮の気持ちを踏みにじってるのかな…


ハッキリさせるって決めたのに、ハッキリ言えてない


やっぱり良くないよ……



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