億万色Love




「はい、コーヒー。飲んでリラックスしなきゃね」

「ありがとうございます」


春人くんは母さんに煎れてもらったコーヒーを飲む


「ごちそうさま」

「凜も飲む?紅茶もあるけど」

「あ…うん。もらう」

「ミルクでいい?」

「うん」



出された紅茶を少し口に入れた


母さんもコーヒーを自分で煎れ、なぜか三人でティータイム…


「そういえば尚孝さんが言ってたけど、春人くんまた海外に行くの?」


尚孝さんというのは、おじさんのこと


条地 尚孝
(じょうち なおたか)



「はい。あさって出発で、シンガポールに」

「シンガポール…」


っていうか春人くんって、この前ドイツから帰ってきたばかりじゃ…?


「今度は長い滞在になりそうで」

「まぁ…どのくらい?」

「半年…弱かな。それより長くなるかもしれないです」

「そんなに?寂しくなるわね」


「まぁでも仕事なんで。旅行会社に勤めてると、こんなの当たり前ですよ」



春人くんがよく海外に出張になる理由は、旅行会社勤務だから


まぁ私は詳しく分からないけど、春人くんは会社で三番目に偉い人に昇格したらしく、それで尚更忙しくしてるとか…


慣れてる、と春人くんは言うけれど


誰もができる職業じゃないというのを私は学んだ



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