億万色Love




まぁ…陽介くんクラスになると自分のことを褒めるということはしないだろうけど…


気付いてない…というのも無くはない


大学で人気があるのは、おじさんが理由なだけじゃなく、陽介くん本人が人を魅了してしまうほどの存在なんだよ



「とにかく」


陽介くんは髪の毛をクシャクシャにしながら言った


「お前には言う。俺の居場所はここだけ。他にはない。分かったか?」


「は、はい………?」

「なんだよ」


「いや……なんで私に…」

「知りたかったんだろ?俺の居場所が」

「あ…」

「……やっぱり誰かに頼まれたんだな。でもちょうどいい、そいつに言っといて。噂は全部嘘だってな。どうせお前も条地家と何らか関わってる人間ってのは噂されてんだから、それぐらいキッパリ言えるだろ」



いや……そんなことキッパリ言えません!


っていうか、頼まれたのバレてる

…しかし拒否できない


「…陽介くんが言えば……早い…のに……」


か細く消えそうな声の私


「面倒臭い」


なにそれ…


「本気で好きになってる人もいて、真面目に陽介くんのことを知りたいっていう人もいるんだよ?」


「憶測だろ?人の気持ちなんて他人には分からない」

「そりゃあ分からないけど……でも、それでも香留は今…一生懸命に陽介くんを好……っ!」



私は口を手で塞いだ


陽介くんの表情は依然として変わらない



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