億万色Love
部屋に戻って携帯を開くと、メールや電話が何回も入っていた
犯人は全て香留。
しかし着信履歴の中に亮の名前が一つだけあった
香留からのメールは全てコンパの状況を知らせるもので、一通だけ‥
"おじさん、なんだったの?"
なんて、全く心配してないでしょ!!
ついでに聞いてみました感が丸分かり。
まぁどうでもいいけど、その"おじさん、なんだったの?"がとんでもない話だったんだよ香留…‥
まさか想像もしてないだろうな‥
大学も家も変わっちゃったんだから‥
香留のメールは9時頃で止まっていた
っていうか、今電話しても酔ってる可能性があるよね
でもすぐ言いたいし…
考えた末、半分諦めモードで香留に電話した
……‥…‥…‥…。
そして、長ーーいコールの末、電話に出たのは…‥
『…もしもし』
明らかにテンションの低い男性の声だった
そっか…コンパなんだし、男がいても別にびっくりすることじゃないよね
「あ、あの、香留に代わってもらえます?」
『……今寝てるけど』
「寝てるっ?!」
『あ、ちょうどいいや、あんた迎えにきてやってよ』
「はい……っ!?」
あんた、って失礼な人だな…
…じゃなくて
なんで私が迎えに行かなきゃいけないのよ!!
てか、あなた…誰?
.