億万色Love



家に帰ると両親と連は寝ていて、静まりかえり真っ暗な家の中を探り探り進んでいく


まだいまいち家の構造を把握できてないから、見えないと危険…


なんてたって…広すぎる


部屋に入るなり、ため息とともにベッドに倒れ込んだ




…なんだったの…今日一日‥



なにがあったのかはっきり思い出せないくらい、頭の中はグチャグチャになっていた


…結局、香留に言えてないし


お金はなくなるし‥



「…‥…」

疲れがピークに達していた私は、そのまま意識がなくなった。




次の日


昼まで寝ていたのに、まだ寝不足…


「おはよー‥」


下におりると、すでに始まっていた荷物の整理やらでみんなはドタバタしていた


それを見て、昨日の出来事を思い出す

…‥…うん。

徐々に慣れていこう‥

生きてりゃ、人生色々ってね。



この家、これからの生活を受け入れようと自分に言い聞かした



「凜、今起きたのか?部屋は片付いた?」

「ん‥?あぁ、今からする」

少し眠たい目を擦りながら、また部屋に戻った



昨日、深夜に帰ってきたこと気づいてないのかな‥


だいたい出てたことすら知らないか…




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